| 黄昏色のLondon |

J.C.Cordings. / 19 Piccadilly W1 London (今はあのE.Claptonがオーナ)
私は、20代の後半〜30代半ばまで約8年あまり、日本とLondonの街を行き来していた。
20代の頃は自身何を仕事としていいかわからず、心の中でなにかもやもやした物を持ったまま海外へ飛び出した。実家が商売を営んでいたので、勤め人になるつもりは毛頭なかった。
夜、ヒースローからタクシでLondonの街へ入った。初めて立つLondonの街は、街灯が放つオレンジ色の赤光が私を迎い入れてくれた。確かナチュラル・ヒストリ・ミュージアムが面する通りにあるホテルに宿を取ったかと思う。Londonの中心からはかなり西に位置するところだ。
次の日も次の日も、夕方近くになると私の心を察するように赤光を放つ街灯が私を迎えてくれた。
あれから途方もない時間が過ぎ去ったような気がする。しかし今でも思い出すのは、黄昏色に染まったLondonの風景だ。